便秘に悩んでいる大人はたくさんいますが、赤ちゃんでも便秘で苦しい思いをしている子は少なくありません。
体質的に生まれた時から便秘がちな子もいますが、多くは離乳食が始まったころから「ここ数日ウンチが出ていない」と気づきます。
まだ言葉で伝えられない赤ちゃんはお腹が苦しくてグズグズすることもあるでしょう。
そこで今回はスムーズな排便ができるようになる改善策をご紹介しさせていただきます。
photo by Cary and Kacey Jordan
【1】『の』の字マッサージ
まずはじめに試してほしいのは『の』の字マッサージです。
おへその上にてのひらを乗せ、『の』を描くようにくるくるとてのひら全体でマッサージします。
お肌の上でさするような感じではなく、少し強めに圧力をかけるようなイメージでマッサージをしてあげましょう。
腸が刺激され、排便が促されます。
マッサージは赤ちゃんのご機嫌を見ながら行います。
機嫌が悪い時や、ミルクやおっぱいを飲んだ後、離乳食を食べた後は戻してしまうこともあるので避けてあげてください。
【2】綿棒浣腸で腸を刺激
水分をたくさんあげても、マッサージをしても、なかなか改善されないという時は「綿棒浣腸」を試してみましょう。
お尻の穴に綿棒を入れ、腸を直接刺激する方法です。
綿棒にクリームやオイルをつけ、お尻の穴に入れたら少し大きめにぐるぐると回します。
大きく回すことで腸が刺激され、スムーズに排便ができます。
くせになったら困る、と思う人もいるかもしれませんが、心配はいりません。
排便の仕方を覚えることができれば、綿棒浣腸をやめても自分で排便できるようになります。
【3】オリゴ糖を飲ませる
排便の仕方がわからないという場合には上記の方法が有効ですが、便の水分が足りずカチカチになり、自力で出すことが難しいという場合にはオリゴ糖がおすすめです。
特に離乳食が始まると、水分だけの食事から固形物へと変わっていきます。
一時的な便秘は珍しくありませんが、何日も出ない時は対策を取ってあげましょう。
オリゴ糖は離乳食が始まれば飲ませても問題ありませんので、そのままでは飲みにくいようでしたら、白湯に溶かしたりして飲ませてあげてください。
いかがでしたでしょうか?
便秘で辛そうにしている様子を見るとこちらまで辛くなってしまいますが、焦らずにしっかりケアをしてあげることがポイントです。
体質的に便秘になりやすい子もいますので、「なんで自分の子ばかり…」と悲観的にならず、お子さんのペースに合わせて、上記の方法を試してあげてください。